153.トルコ7泊8日(2)

kazuho

2013年04月03日 17:43

さて、数日明けまして、前回の旅行記の続きを。。。
昨日から、珍しいことに 何年ぶりかで(もしかしたら10年くらい引いて無かったかも)
風邪を引いてまして。。。
さすがに、あのハードな旅程の後、
時差ボケもままならぬ日常への即復帰をする体力までは、無かったみたい。

それでも、、、このトルコ旅は 本当に楽しかったし、思い出深くて、
未だに 未練がましく? トルコ語の本を買ってみたりして、過ごしてます。(笑)
あちこちで かの国の方々に「次はいつ来てくれるの?」と尋ねられては
「来年ね!」なんて、笑い合っていたのですが、
冗談抜きに、また 近いうちにリピートしたい場所です。

さて、続編 行きます!

23日、朝の飛行機でイズミルからイスタンブールへ。


前日夜はかなり疲れが出ていて、夜計画していた演奏会もそこそこに休みを取ったので
朝早い便でも、その後の旅を ずっとスムーズに過ごせました。
一週間以上ある旅の場合は、途中、無理を押さず、体調的にそこそこのところまで来たとわかったら 
計画を挫折させる勇気も大事かと。
写真は、機中わたしが寝ている間、旦那さんが撮った 面白い雲たち。。。

イスタンブールは2020年のオリンピック誘致候補地ですが、
あたかも既に決まったかのように、飛行場からの道のりは、そこらじゅうに横断幕が華やかに掲げられ
心待ちにしている 高揚感が感じられました
サービス業に就いている人口が非常に多い国なので、オリンピックは大事だと思うし、
また、この国なら 最高のサービスを提供してくれるんじゃないか、と
正直思ったので、わたしは ここでの開催に、賛成~!
(来るまでここが候補地であることすら、認識していなかったんですが)



さぁ、着いて一番最初にしたのは これ、鯖サンドを頂くこと!
イスタンブール、するべきことなんて いくらでもあるんですが、こっから開始。(笑)


あいにくの曇天で 肌寒い海風が吹くのですが、
ここまでの道のり…
タクシーの運転手さん、ホテルのレセプションの女性、という 所謂サービス業の人以外も
「イスタンブールカード」を買うのに困っていたら助けてくれた男性、
そして、前編でのカッパドキア、イズミル、…いずれの町でも、
いったい どれだけ沢山のダイレクトな親切に お世話になったことか!!
なので、「困る」という言葉が 今回は全く、要らなかった。
何故なら、ちょっとまごついているのが伺われると、みーんな寄って来て
助けてくれるからなのだ。。。
みーーーーんな、やさしい!!…
旅先の親切、というのは 一生憶えているものですからね、コレは本当に大事ですよね…。
日本でも、都市部でなければ、こういう ちょっとお節介かな?、と
する側としては軽く心配するくらいの親切も、結局はやっちゃう(笑)、そんなふうに
まだまだ 地方では共通するところが残っているはずの感性ですから、
目先のスムーズな合理主義ばかりじゃなく、 こういう寄り道的な感性ともいえる、
個々人の ひとなつこさ、縁、みたいなものをもたらす アジアチックな心の在り方、繋がり方、ゆとり、
これ、本当に、失くさないで行きたいものだな、と つくづく思いました。



市場の魚。





ガラタ塔に向かう途中の路地。
お洒落な店もあって、これ↓は、この辺りの路地にあるお店で買った、自分用のお土産。(笑)





途中でおやつにした、ケバブ屋さんのメニュー。



店先で食後の一服をしていたら、このおじちゃん、「こっちはチキンだよ、これも美味いよ」と
整理している最中の肉片を手渡ししてくれた。(笑)  
シチュエーションも込みで、確かに美味しかった。



エジプシャンバザールの入り口。出るまでずっとこの込み具合。(笑)


色んなものが売られてる。。。










おじちゃん、すごい荷物だ。。。

青いヴァイオリンとかも。。。



夕食は、手近にホテルの前のレストランで。
これ↓は 白身魚のプレート。




こちらは↑ デザート、スペインならクレマ・カタラーナ、フランスならブリュレの親戚と言えそうな、とろっとした
アーモンド風味のデザート。もちろん、かなり甘い。そして、アツアツ!。
そして、ここがまた、サービスの凄い店だった。。。(笑)
料理のとか、値段の、という物理的に説明しやすいサービスの話じゃなく、
人的サービス、というのかな。。。(笑) その店にリピートしたくなる愛嬌やインパクトを
店員一人ひとり対、客一人ひとり の 個人的なレヴェルで、
何をどんな方法で「その人に」提供できるか、というところを 
ひたすら突っ込んでいく感じ。 
だから、ここでは弱気や遠慮は損だし、しなくてもいい遠回りになる。
思っている事を、相手に感謝しつつ、ちゃんと伝えた方が
最終的に 互いが盛り上がる結果を呼べる。


初対面とは思えぬ写真ですな。。。(笑)
でも、日本でも 時々 こういうシチュエーションて、ありますよね。好きだな

食後は、市電とテュネル(トンネル、の意)なる凄く短いひと駅のケーブルで
タクスィム広場へ。
夜の22時なのだが、なんかのお祭りかと思うくらい、すごい人ごみ。。。


夜の TCDDスィルケジ駅。アガサ・クリスティーはオリエントエクスプレス、の終着駅だ。
イスタンブールとパリを結ぶ、というのが どういうことなのか、
テレビで時々やってそうなテーマだけど、ここで駅そのものを眺めていると、
そのリアリティーは 当り前だけど、全然違う。
オリンピック開催中だけでも、オリエントエクスプレス、再開してくれないかなぁ!!
…駅の片隅では、ネコちゃんたちが、駅員さんから餌を貰って過ごしていた。。。
そういえば、この国、観て来たところ全てで 野良猫は多いけど、
みんな毛並みもいいし、眼やにもなく、健康そう。
誰かが必ず、面倒を見てくれてる、ってことだね…。



24日、
午前中11時ごろまで、トプカプ宮殿を丹念に見学。
これは↓、市電沿いにあって 日常的に見れる「荘厳の門」




↑これは、考古学博物館とトプカプへ行く途中で。
昨日見て来たエフェスなどからも、宮殿の石材を取り寄せたりしていたらしいが、
それと判る石が、どってことないように ごろごろ転がっていて、
そこに猫なんかがのんびり寝そべっていたりする。。。

以下、トプカプ宮殿の、贅を尽くした内部。


その細部まで なんときらびやかで美しいことか!
スペインのアルハンブラ宮殿なども素晴らしかったけど、
イスラームの装飾って、私はとても好きだ。
しかも、ここトルコの場合は、一般的なイスラームでは無い 
植物や動物などの具象的なモノが歴代王朝によってデザインに取り上げられてきているから、
特にわかりやすくて、綺麗。(イスラームの他の地域だと、アラブの書道的なデザイン化されたアラブ文字でのお祈りの言葉や、幾何学模様が さまざまな建築の意匠に使われています。)










宮殿内のお庭で、モデルさんの撮影もしてた。雑誌かなんかかな?
めっちゃ美人でスタイルも素敵だぁぁ。。。
後宮にはこんな美女が沢山いたんだろうなぁ。。。


花壇には、トルコの花 チューリップが沢山!


そして、美しいあずまやのベランダから 金角湾の眺望。




当然ながら、ブルーモスクとアヤソフィア、
その他もろもろ…ドルマバフチェ宮殿とか、軍事博物館とか…も見たかったのだが、
入館にあまりに凄い行列だったのと、
ブルーモスクはちょうど礼拝中だったので、 外から写真を撮るだけで、今回は諦めた。


いや、それにしても 凄い人ごみ。
世界中から観光客が来る、ということが 一体どういうことなのか、を
イスタンブールで まざまざと観て来た、という感じ。。。

エジプトから運ばれてきた、オベリスク。
ここで、シリアから来た、というおじちゃんと、ベンチで話し込んでしまった。



みんなへのお土産を買って、昼食をとり、・・・



↑店の玄関先で やる気無く、かつ 気持よさげに 寝そべってしまう犬。。。



↑猫は、どこにいても 結構サマになっていることが多かったが。。。



↑ピラフとか、野菜の煮込みとか、好きなものをセレクトするタイプのお店。
トルコのあちこちにあったが、気軽で 楽しいし、美味しい。

ひようきんなお兄さんたちのいる、昨晩お世話になった向かいのレストラン、
店の前にいる呼び込みのお兄さんが、「もう帰るの? じゃあ、チャイでも飲んでいきな!ご馳走するよ!」と。
で、タクシー待ちの間、おっきなカップに注がれた美しいチャイを堪能しました。(本当に、無料でのご馳走でした)
みんな、ありがとう・・・…


タクシーの運転手さんも、お喋りさんで
イスタンブール入りした時は、iPodに流行歌を入れて楽しんでるおじちゃんで
トルコ語や日本語での挨拶を、なんて言うのか、とかを話題に、楽しく過ごしたのだけど、
帰りも、ここでの一般的なサラリーマンの給料の話や、国道での覆面パトカーの見分け方とか、
住んで生活している人ならではの話題で、わたしたちを飽きさせませんでした。(笑)
で、「この町はどうだった?」と、この国のいずこでも聞かれた 恒例の質問も。
みんな本当に優しくて、とても素晴らしかった。と答えたら
「それはね、イスタンブールの人間は、ツアリストを愛しているからだよ。」
と、名句を返してくれました。
なるほど。。。旅先での親切というのは、一生忘れないものだし
ともすれば、その街へのリピーターになるかどうか、がかかっているわけですから、
そういうところにも、トルコのもつ 文化の十字路としての
長い歴史の中で 慣習にすらなっているのでは、とすら想う
「サービス」に対する真摯さ…心の交流、というものへの認識の強さが 伺われました。
そして、「イスタンブールにはね、7つの丘があるんだ。だからね
ここを周るには、ひとつの丘が一日、で、一週間かかるんだよ。」 と。
なーるほど!。そうですよね~…。はい、全然廻りきれませんでした。
次回は肝に銘じて、この町だけで何日か、かけますね。(笑)

さて、
午後の便で、イスタンブールから 地中海キプロス島の北キプロスへ。
明るーーいうちに イスタンブールを発ったのに、


ホテル到着は23時過ぎ。アンカラで乗り継いで、更にはキプロスの空港エルシャンからの足が悪くて、
結局10時間もかかった。ホント、遠かった~。。。





なんか、今回の記事 イスタンブール編は、写真もいつになく豪勢に入れて、長くなったので・・・
予定変更して、キプロス編は また次回にします。(笑)

ちなみに、今回の旅で参考にして ナイスだった書籍は以下。
いづれも定番なので、トルコに限らず、読んでるのですが
中でも、イスタンブールの名所巡りには 「イスタンブール歴史散歩」が佳かった。
(地球の歩き方、などの一般的なガイドブックより、かなり 通な感じで、詳しいです)



あと、もう20年前のトルコの様子、あるいはそれが今にどうつながっているのか、が考えられる、という点で 今読み直しても面白かったのが、
村上春樹さんのエッセイ。



ではまた次回 第3編を、お楽しみに~!
…あ、それから、トルコ日記の(1)も、更にアップ時から 写真など情報倍増に、手を加えました。
見てって下さい。


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