171.古代シリアの音楽に思うこと

kazuho

2014年10月04日 18:55

気付けば 秋も深まりを見せ始め、金木犀の香りがたちこめる季節になりました。

今日はちょっと古いニュースからですが、 古代の音楽の話題を!

まずは、この動画のサウンドをお聴きください。



古代シリアの都市で1950年代にみつかった、粘土板に書かれているサウンドです!
おそらく、3400年ほど昔のもので、楔文字で書かれているんですが、これが音符だとは~!
楽譜だと判った学者さん、すごすぎる。。。(笑)
もちろん、現在知られている音楽の中で、最も古い楽譜ではないかということです。
その元のソースはこちら⇒http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201408_post_4552.html
…更にこの元となった記事は、アッシリアタイムズのようです。

7つの音階音と、ハーモニーというものが、3400年もの昔にシリア…シュメール?に存在した、ということは 
ギリシアの音楽を西洋音楽の源流としてきた 西洋音楽史の世界観としては、すごい発見なわけですが、
みなさん、聴いてみて いかでした?
MIDIのサウンドだということと、テンポまではおそらく再現した人の趣味であろうと思われるのですが、
それらのために、ちょっと 可愛い感じに聴こえますけれど(笑)
もっとゆっくりした音楽だと考えると、グレゴリオ聖歌なんかに似てません?
例えば、こんな感じ。。。




これなんか、10分21秒辺りにもあるよく出てくるテーマは、第九の歓喜の歌に似てる気が…(笑)

現在のシリアは、イスラムの寺院がある地域なので サウンドといえばアザーン、ですね。
トルコもそうでしたが、この、節をともなった御祈りは、
決まった時刻になると 街のあちこちに建つスピーカーから聴こえてきます。
なんか…日本の田舎の町にあるチャイム時報みたいな感覚ですけど。。。
わたしは、トルコの町でこれを聞くのは けっこう好きでした。


でも、これを聞くと、インドの音楽なんかにも通じるなぁ、なんてことも思ったり。。。
まぁ、本来 世界の文化に明確な境界線は引けないはずですから、近隣や交流の歴史があれば、
距離が遠くとも、あるいは 時代がいかにかけ離れていても、通じるところがあるのは
よく考えれば当たり前なんですけどね、面白いなぁ、と。。。

先の、シリアの古代遺跡のサウンド、動画のテンポ感だとしたら、聴きようによっては
なんだか 日本のわらべ歌にも、似てますね

もっと凄いというか、おぉ!と面白いところでは、イスラエルの国家が日本人にも親近感ある旋律だったり。。。
(国歌が短調、というのは この曲だけらしいですね。)
カゴメカゴメや さくらさくらなんかに至っては ヘブライ語で訳すことも出来るからヘブライルーツじゃないか、なんて説もあるくらいで。(←ネットで検索していると色々面白い記事が出てきます)


で、それを言うなら、ロシア民謡なんかも、これまた 日本人ウケする感じがありますし。。。(笑)
つながっているのは 暗い叙情性みたいな、演歌のこぶし 的な所かな?!


と、 世界は繋がってる。。。

20世紀初頭のヴァイオリン弾きの巨匠には、ユダヤ系奏者が非常に多いのですが、
彼らは天に召されて、この殺し合いだらけの現代を眺め、何を思っているでしょうか。。。


…なんか、意図せず書いていたら ふかーい所に来ちゃったみたいなのですが、
そうそう、コガネムシ…中山晋平&野口雨情の、あの曲にそっくりな これなんか、最後に 物悲しくも楽しく、というところで?、
いかがですか?(笑)
Senaille(1688-1730)という作曲家の AllegroSpiritosoという曲です。




さて、秋のシーズンとなり、ヴァイオリンを習いたい、というお問い合わせも出てくる季節となりましたので、
以下 現状の募集ご案内をさせていただきます。

【名古屋教室】
月1~2回ペースの大人の方(曜日は随時相談、時間帯は昼間)…1名
毎週ペースの小学生以上の子供さん(木曜夜の可能性が高いです)…1名定員となりました

【三ヶ日教室】
土曜日または日曜日(時々によって変更します)
ぎりぎりではありますが、ご希望によっては あと一名可能ごめんなさい、現在超満員です





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